神奈川県公立高校入試制度

公立高校入試2019

 神奈川県の全日制公立高校入学者選抜方法

 

神奈川県の公立高校は「共通選抜」と「定通分割選抜で合格者を決定します。選抜に際して必要な資料は、中学校から提出される「調査書」の評定と2018年2月に実施される検査の結果です。検査の内容は全員が受検必須の「学力検査」と「面接」、一部の高校ではさらに「特色検査」が行われます。

 

※「定通分割選抜」・・・定時制及び通信制の公立高校入試です。全日制と日程や検査内容が異なります。

 

 

  入学希望者の選抜機会と実施される検査

 

選抜の機会は全日制・定時制・通信制すべての課程で1回のみです。クリエイティブスクールをのぞく全ての高校で、学力検査及び面接を実施します。また、各高校が必要に応じて特色検査(実技検査や自己表現検査)を実施します。

 

◇学力検査

英語・数学・国語・理科・社会の5教科を試験時間50分として実施します。各教科100点満点です。すべての高校で共通の問題を使用する検査です。学校独自の問題による検査は行われません。学力検査は、中学校で学習した「基礎力・基本的な知識及び技能」や「思考力・判断力・表現力等」を測る検査とされ、思考力等を図るための記述式問題も各教科で出題されています。

 

◇面接

全受検者が面接検査を行います。受検者1名に対して面接官2名以上で実施する個人面接の形態です。面接時間はおおよそ10分です。受検者は「面接シート」の提出が必要で「面接シート」の記載内容を参考に面接が実施されます。「面接シート」はあくまでも参考資料であり選考の直接資料とはなりません。クリエイティブスクールを含む一部の学校では、「面接シート」の代わりに高校指定の用紙の提出を求められる場合があります。

面接は、学校成績や学力検査などの数値のみではなく、個性や能力、長所などに着目して評価をします。併せて、中学校での学習意欲等も見ることになり、すべての高校で共通の3つの観点があります。

 

①入学希望の理由

②中学校での教科に対する学習意欲

③中学3年間での教科等以外の活動に対する意欲

 

以上をもとに面接が行われます。高校によってはこの3つの観点以外に「学校ごとの観点」と設けています。

 

◇特色検査 一部の高校で実施

実技検査・自己表現検査のことを指します。

実技検査は、専門学科などの学科特性と受検者の適正やその能力を把握するための検査です。例えば、体育関連の学科におけるスポーツ種目や美術関連の学科におけるデッサンなどです。

 

 特色検査実施校.jpg

 

pdf 特色検査実施校.pdf (0.06MB)⇐上表のPDFです。

 

  ■ 選抜資料の3項目は調査書・学力調査・面接(一部の高校ではさらに特色検査)

  選考イメージ.jpg

 

 

上表の通り選考は「第1次選考」と「第2次選考」とに分かれています。募集定員の90%にあたる合格者を「第1次選考」で決定し、「第1次選考」で合格とならなかった受検者の中から残り10%の合格者を「第2次選考」で決定します。このとき、「共通選抜」で実施した検査の結果と学校成績など調査書の記載事項をもとに総合的な選考が行われます。あくまで選考の過程が2段階であり、「共通選抜」が2回実施されるわけではありません。

 

2段階の選考方法にはそれぞれ違いがあります。「第1次選考」では、共通選抜で実施した検査結果に、中学校の内申点を加えた総合得点をもとに選考が行われます。「第2次選考」では、共通選抜で実施された検査のみを総合得点として選考が行われます。なんらかの事情で内申点が揃わない等の受検者に配慮した選考です。

 

 

   募集定員の90%は「S値」順、残り10%は学力検査と面接のみで決まる

 

選考に使用する数値は以下の通りです。

 

数値説明.jpg

 

一度、すべてを100点満点に換算します。

換算されて数値は、a値・b値・c値・d値という名前になります。※(特色検査実施の高校のみ「d値」要)

換算例を以下に示します。

 

換算例.jpg

 

上記のa・b・cもしくはa・b・c・dを使用して、選考が行われます。先に記載の通り選考は2段階に分かれています。第1次選考ではa・b・c(・d)の総合得点で選考が行われます。この総合得点を「S値」と呼び、第1次選考・第2次選考共に「S値」に高い順に合格が決まります。県の教育委員会の発表では、第1次選考のS値を「S1値」、第2次選考のS値を「S2値」と表現されています。

S値の計算式を以下にまとめます。

 

S値計算式.jpg

 

( f ) と ( g ) と ( h )と(i)の4つの数値は、各高校が数値を決定し内申点(a)・入試得点(b)・面接得点(c)・特色検査得点(d)に掛け合わされます。つまり、高校がどの数値や能力を重視したいかがわかります。上の例1は、内申点、入試得点共に同程度。例2では入試得点を重視しているのがわかります。 

S値は1000点満点。特色検査を実施した場合は最大で1500点満点となります。

 

内申:入試比率.jpg

  

pdf 内申:入試:面接の比率.pdf (0.12MB)⇐上表のPDFです。

 

 

 

 |2017年度公立高校受験状況

 

2017年度入試の合格者は43,476名。実質倍率は1.20倍でした。2016年度より県立高校改革がはじまり、再編統合対象校となった高校をはじめ一部で定員割れが起こる一方で、実質倍率が1.30倍超が全体の約23%を占めています。この傾向は2018年度も続くと思われます。

 

受験状況.jpg 

 

 

 |合格者平均点

 

2016年度の採点ミスを受け、2017年度の入試から再発防止策として選択式回答にマークシートが導入され、受験者全員に答案の写しが返却されました。記述式の出題・配点が減り、より取り組みやすい問題になった結果、合格者平均点は全科目で2016年度を上回りました。

 

平均点.jpg 

 

2013年度から新入試制度が始まって以降、学力検査は「思考力・判断力・表現力」を測る問題が出題されています。旧制度と2017年度の入試をを比較すると、国語以外は2017年度が下回っています。マークシート式に変わっても、これまでと同じく「思考力・判断力・表現力」を重視する内容であったといえます。

 

マークシート方式導入の初年度ということもあり、平均点は上昇しましが、この反動で2018年度は難化する可能性も考えられます。

 

 

 2019年度共通選抜実施日程

 

2018年度の共通選抜実施日程等は、2017年5月以降に県のホームページで順次発表されています。日程は以下の通りです。今後、10月下旬から11月上旬にかけて募集定員が、12月上旬頃に「公立中学3年生の進路希望調査結果」が公表されます。

 

募 集 期 間

2019年1月28日(月)~1月30日(水)

 

志 願 変 更

2019年2月4日(月)~2月6日(水)

 

学 力 検 査

2019年2月14日(木)

 

面 接 及 び 特 色 検 査

2019年2月14日(木)、2月15日(金)及び2月18日(月)

 

合 格 発 表

2019年2月27日(水)